はじめに
長男は、1年生から四谷大塚通信講座「リトルくらぶ」「進学くらぶ」で中学受験を目指して頑張ってきました。しかし、5年生4月に興味関心を示したプログラミングを集中して学びたいという意思を尊重して「進学くらぶ」を退会し、中学受験を見送りました。
現在は、プログラミング教室に通いビジュアル言語(scratch)を学んでいます。
プログラミングは論理的思考力を問われるため、算数(数学)が得意な子供たちに向いていると一般的には言われています。プログラミングに触れたことが無い私がテキストを見てもチンプンカンプンですが、内容(計算式)は数学そのものです。
本日は、プログラミング教室に通い始めて半年が過ぎ、11月に初めてプログラミング能力検定(L1)を長男が初受験しましたので記事にしていきたいと思います。
プログラミング能力検定(プロ検)とは
プログラミング能力検定(プロ検)は以下の公式ホームページを参考にして下さい。
【公式】プログラミング能力検定(プロ検)|受験者数No.1のプログラミング検定(小学生・中学生・高校生対象) (programming-sc.com)
公式HPに詳細が載っておりますので、当ブログでは簡単に説明していきます。
小中学生を対象としたプログラミング検定には以下の2つの検定があります。
① プログラミング能力検定
② ジュニア・プログラミング検定
まず、長男が受験した「プログラミング能力検定」は(株)サイバーエージェントと㈱スプリックスの出資会社により2020年に設立された㈱プログラミング総合研究所が運営する検定試験です。2022年9月より毎月受験が可能となりました。
小中高生を対象に、ビジュアルプログラミング言語、テキストプログラミング言語に対応しており、プログラミングの概念を学習する順番に1~6段階で受験できるレベル設計となっており、学習を始めたばかりの初心者でも安心して受験が可能です。
段階
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レベル
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レベル毎に「何ができるか」を示した習熟度一覧
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実用性の高い
作成可能 |
6
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プログラムで複数の処理を同時に行うことができることを理解している。オブジェクト指向の基本的な概念を理解し、他の人が利用しやすいプログラムを作ることができる。
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5
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例外処理を理解し、より安定したプログラムを作ることができる。データ型の比較、多次元配列、ソートの理解により、複雑なデータ処理を行うことができる。
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複雑な処理の
作成可能 |
4
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定数の概念を理解し、使用することができる。繰り返しや分岐を様々な条件でコントロールする方法や配列要素の追加・削除・検索などの操作を理解し、複雑な処理のプログラムを自由に作ることができる。
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3
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変数の型について理解し、多様なデータをプログラムで扱うことができる。乱数の概念を理解し、使用することができる。関数の基本的な概念を理解し、効率的に可読性の高いプログラムを作ることができる。
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簡単な処理の
プログラムを 作成可能 |
2
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文字列の操作をすることができる。論理演算により複雑な条件を作成することができる。配列の基本的な概念を理解し、使用することができる。特定の条件下で処理を繰り返すことができ、簡単な処理のプログラムであれば自由に作ることができる。
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1
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簡単な演算、データの表示の方法を理解している。変数の基本概念を理解し、使用することができる。データの大小や一致/不一致の条件で処理を分岐させるプログラムを作ることができる。
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長男が学んでいるビジュアルプログラミング言語はレベル4まであり、今回受験したのは一番下のレベル1です。
ビジュアル言語では、長男が学習している「scratch」が採用されています。
出題範囲は、「順次処理」「条件分岐」「繰り返し」「並列処理」「角度」と何やら難しい用語がズラッと並びます。レベル1は、プログラミングを学んで最初に受験する初心者向けの検定となりますが、プログラミングに触れていない人が受験して運よく合格できるほど簡単なものではなさそうです。レベル1は小学生が多く受験することになりそうですが、検定は実際にscratchで出てくるようなキャラクターを動かして問題を解いていくことになる実技試験のようなものなのでプログラミング教室に通うなどの対策は必要です。
レベル
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ビジュアル言語版
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テキスト言語版(JS/Python)
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レベル6
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ー
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タイマー、連想配列、クラス
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レベル5
|
ー
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変数の型(null、型の確認)、配列操作(挿入、入れ替え、並べ替え)、二次元配列、例外処理
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レベル4
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関数、リスト
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switch、配列操作(追加、削除、参照)、定数、while、ループの中断/継続
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レベル3
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論理演算子、変数
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変数の型(int、String、boolean)、乱数、関数、for(配列処理)
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レベル2
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不等号、座標、乱数
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文字列連結、不等価、for、論理演算子、配列(宣言、取り出し、長さ)
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レベル1
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順次処理、条件分岐、
繰り返し、並列処理、角度 |
順次処理、出力、演算子、変数、if、不等号
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ジュニア・プログラミング検定もご紹介
次にジュニアプログラミング検定を説明していきます。
ジュニア・プログラミング検定|ジュニア・プログラミング検定 | 資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します| (sikaku.gr.jp)
サーティファイ情報処理能力委員会が運営するプログラミング検定で、2016年12月から検定が行われているため、先に挙げたプログラミング能力検定よりも歴史があります。
また、サーティファイ情報能力委員会はビジネス能力を養う検定を多く手掛けており、主に情報処理関連の検定に力を入れています。
認定基準
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■Gold(1級)
複数の条件や筋道を組み合わせた論理的思考ができる。また、複数の条件分岐や演算、入れ子構造のスクリプトなどを使って、様々なスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。 ■Silver(2級) 基本的な条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、複数の条件分岐や入れ子構造のスクリプトなどを使って、少数のスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。 ■Bronze(3級) 単純な条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、少数のスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。 ■Entry(4級) 入門レベルの特定の条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、一つまたは二つのスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。 |
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プログラミング能力検定(L1)結果
長男が受験したのは、最初に挙げたプログラミング能力検定(プロ検)となります。
試験時間は40分、合格ラインは60%です。
これはジュニアプログラミング検定も同じですね。
スクールの先生からは、長男は「20分で全ての問題を解き終えていた。」とご報告を頂きました。
結果は見事満点合格!
おわりに
2022年度から高校でのプログラミングが必修化となるようですが、小学生の段階からプログラミングに触れておくことは大きなアドバンテージになることでしょう。
ジュニア・プログラミング検定では、中学受験で入試優遇される学校もあるようですね。
(ジュニア・プログラミング検定ホームページから抜粋)
都道府県
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学校名
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優遇対象となる級種
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優遇の内容
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千葉県
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日出学園中学校
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Bronze(3級)以上
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サンライズ入試の出願資格として扱う
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東京都
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八王子実践中学校
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Bronze(3級)以上
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プレゼンテーション入試(プログラミング型)の出願資格とする
※出願者は面接試験のみ |
神奈川県
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相模女子大学中学部
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全級
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プログラミング入試において合格判定を考慮する
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静岡県
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浜松開誠館中学校
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Bronze(3級)以上
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入試選抜結果に加点をする
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愛知県
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愛知真和学園 大成中学校
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全級
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専願「かがやき」において合格判定を考慮する
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奈良県
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智辯学園奈良カレッジ中学部
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Gold(1級)
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「特色入試」の出願資格として扱う
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長男の今後の目標としては、小学生の間にビジュアルプログラミン(scratch)を完全習得することです。つまり、プログラミング能力検定でレベル4合格又はジュニアプログラミング検定で1級合格を目指します。
検定はお金が掛かりますが、目標があれば子供は頑張れます。
ビジュアルプログラミングを卒業するといよいよテキストプログラミングに進みます。
こちらはJavaScriptやPythonといった英数字を用いた本格的なプログラミング言語を学びます。こちらは英語を学びながら中学生の間に習得できれば楽しみですね。
長男は中学受験を見送りましたが、現在、Z会で得意な「算数」と好きな「プログラミング学習」を頑張っています。
プログラミングは、将来の仕事と直結する部分が多く、システムエンジニアとしての職業需要も今後増えていくと思いますので、長男の取り組みを応援してあげたいですね。
プログラミング学習については、今後も当ブログで取り上げていきたいと思います。
本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。
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